着物の基本のたたみ方が差し当たっての問題という方へのアドバイスです。
着物って、どうやってたたむ?
レンタルしたときに返すには「たたむ」という作業が必要です。
「分からないから、お母さんにやってもらう」もいいですが、簡単なので基本を覚えておきましょう。
着物は直線的。
洋服の様に凸凹していないので、実は簡単なのです。
ただ、訪問着などの一般の着物と、浴衣や襦袢、羽織などでは少し違いがあります。
レンタルは訪問着や振袖がほとんどなので、それをマスターすればたいていことが足ります。
たたむ前の注意事項ですが、
手を洗う・・・当然ですね
綺麗な場所に着物を置く・・・できれば着物をたたむための紙を敷きます。
衣装敷紙という、和紙の大きな紙です。
このような感じで売られています。
呉服屋さんにも必ず置いてあるので、一つ求めておきますと
本だたみ
この記事では、本だたみのやり方を解説します。
訪問着、振袖、普段着の小紋などの基本的なたたみ方です。
振袖や訪問着に関してはしわにならないよう薄紙を当てて折りたたむ「夜着たたみ」というたたみかたがありますが、「取りあえず本たたみさえ覚えていれば万能」なので、
たたみあがりが、このようになります。
これは、訪問着です。
向かって左側は袖、左下が襟のたたみこんだ形になっています。
和服は、ほとんど直線的に縫い合わせているので、たたみ込んでも、直線的な布のようになってしまいます。
では、実際のたたみ方を見てみましょう。
着物を広げる
まずはたたみたい着物を広げます。
右利きの方は、襟が左に来るように置くとやりやすいです。
まずは、置いた着物の手前側をきれいに伸ばします。
手前に返す
手前の衿(えり)の部分を引いて返します。
矢印の部分をつまんで手前に返しますと、次のようになります。
返し終わったときに、矢印間が一直線になるようにします。
縫い目に合わせて、裾(すそ)の方まで返してしまいましょう
左右の衿を重ね合わせる
向こう側の衿(えり)を、手前の衿に合わせるように手前に引いて重ね合わせていきます。
矢印の部分を合わせてから、衿を一直線に重ねます。
首側の衿を内側に折りたたむ
訪問着は幅広衿ですが、身頃(みごろ)との縫い目の線で内側に折りたたみます。
この様になればOKです。
身頃を手前に折り込む
脇の下から出ている縫い目をつまんで、手前に引きます
この様に引いてきます。
反対の脇下から伸びている縫い目に合わせて重ねます。
これで身頃が綺麗に収まりました。
袖の処理
袖を手前に寄せます。
袖のうち上側の方を身頃の中央線(背中側)に向かって折り返します。
袖を折り返した後は、身頃のすそを折り返して重ねます
箪笥(たんす)にしまい込む場合を想定して長さを決めます。
箪笥の幅が狭い場合は二つ折りではなく、三つ折りにして短くします。
ひっくり返して反対の袖を処理
裏側になっていた袖を表にするためにひっくり返します。
仕上げ
袖を重ね合わせて終了です
難しそうですが、やってみると意外に簡単です。
襦袢のたたみかたは、別の記事で解説しますが、この本だたみさえ覚えていればレンタルしても安心ですね。
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